Pythonを使うための環境構築方法
Pythonは非常に強力で柔軟なプログラミング言語であり、データ分析、機械学習、ウェブ開発など様々な分野で利用されています。この記事では、Pythonを使うための環境構築方法について具体的に解説します。Pythonを使うには主に2つの方法があります:Web上のブラウザで使う方法と、自分のPC内に環境を構築する方法です。
1. Web上のブラウザで使う方法
Google Colaboratory(Google Colab)
Google Colaboratory、通称Google Colabは、Googleが提供する無料のオンラインJupyter Notebook環境です。これを使用すると、ブラウザ上でPythonコードを実行できるため、ローカル環境にPythonをインストールする手間が省けます。
Google Colabを使うメリット
- 無料で利用可能:Googleアカウントがあれば誰でも無料で使用できます。
- 高性能なハードウェア:GPUやTPUを無料で利用できるため、機械学習やデータ分析に最適です。
- 簡単に共有:ノートブックを他のユーザーと簡単に共有でき、共同作業が容易です。
Google Colabの使い方
- Google Colabにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
- 「新しいノートブック」をクリックして新規ノートブックを作成します。
- コードセルにPythonコードを入力し、Shift+Enterキーで実行します。
Google Colabは、特にデータサイエンスや機械学習の分野で非常に便利です。インターネットに接続されていれば、いつでもどこでもPythonを使うことができます。
2. 自分のPC内に環境構築する方法
Pythonをローカル環境で使用する場合、VSCode(Visual Studio Code)とPythonをインストールするのが一般的です。この方法は、特に長期的なプロジェクトやカスタマイズが必要な場合に適しています。
VSCodeとPythonのインストール
VSCodeは、Microsoftが提供する無料のソースコードエディタで、多くの拡張機能を持ち、Pythonの開発環境としても非常に人気があります。
VSCodeのインストール手順
- VSCodeの公式サイトにアクセスし、インストーラをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了します。
Pythonのインストール手順
- Pythonの公式サイトにアクセスし、「Download」ページから最新のPythonインストーラをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラを実行し、インストールオプションで「Add Python to PATH」にチェックを入れます。
- 画面の指示に従ってインストールを完了します。
VSCodeでのPython環境設定
- VSCodeを起動し、左のサイドバーから「拡張機能」アイコンをクリックします。
- 「Python」と検索し、Microsoftが提供するPython拡張機能をインストールします。
- 新しいPythonファイルを作成し、適当なコードを書いて保存します。
- コードを実行するためにターミナルを開き、
python ファイル名.py
と入力します。
import flet as ft
import requests
from bs4 import BeautifulSoup
import openpyxl
def search_google(keyword, count):
url = f"https://www.google.com/search?q={keyword}&num={count}"
response = requests.get(url)
soup = BeautifulSoup(response.text, 'html.parser')
results = []
for g in soup.find_all('div', class_='BNeawe vvjwJb AP7Wnd'):
results.append(g.get_text())
return results
def save_to_excel(data):
wb = openpyxl.Workbook()
ws = wb.active
for i, item in enumerate(data, start=1):
ws[f'A{i}'] = item
wb.save("search_results.xlsx")
def main(page: ft.Page):
page.title = "Google検索ツール"
keyword = ft.TextField(label="検索キーワード")
count = ft.TextField(label="取得件数", value="10")
result_label = ft.Text()
def search_and_save(e):
kw = keyword.value
cnt = int(count.value)
results = search_google(kw, cnt)
save_to_excel(results)
result_label.value = "検索結果をExcelに保存しました。"
page.update()
search_button = ft.ElevatedButton(text="検索", on_click=search_and_save)
page.add(keyword, count, search_button, result_label)
ft.app(target=main)
これで、VSCode上でPythonコードを実行する準備が整いました。ローカル環境にPythonをインストールすることで、ネットワークに依存せずに開発を進めることができ、また自分の環境をカスタマイズすることも可能です。
まとめ
Pythonを使うための環境構築方法には、Google Colabを利用する方法と、VSCodeとPythonをローカルにインストールする方法の2つがあります。どちらの方法もそれぞれのメリットがあり、用途や状況に応じて使い分けることができます。Google Colabは手軽で高性能な環境を提供し、VSCodeは柔軟でカスタマイズ性に優れたローカル環境を提供します。あなたのPython開発の第一歩を、この記事を参考に踏み出してみてください。